2016年8月10日水曜日

イギリスで中国の農村に出会うとか?

全日空のキャンペーン「ANA's China」1988年だそうで、懐かしいですな。私は中国民航だったかと思いますが当時、大学を卒業する年に初めての中国。こういうので(↓)すっかりもう、かぶれてますから当時の現地の、多少の不便なども「あばたもえくぼ」。ちょうど春節の頃の上海から入って、あちこち道草しながら北京までの20何日間。西安で風邪ひいて医者いったりも含め、今からすれば楽しい思い出。


文化大革命についても最近ようやく拾い読みしたものの、当時は冒頭のような事情で私にとって毛沢東、よくわからなまま単純にもうポップ・スターですから、天安門広場にて(↓)うっかりタバコ吸って罰金とられながら、パチリ。気分はAW。中国でたしか初めてのケンタッキー・フライドチキンが北京に出来た頃。人民服を買いにいったデパートにもまだエスカレータなく、階段だったと思います。


そんな、この頃の中国イメージが現在もずっと頭にあり。それは、ティン・パン・アレイの「Yellow Magic Carnival」や「Hong Kong Night Sight」だったり、あるいは多少、寺山修司の「上海異人娼館」(feat. 山口小夜子、ピーター、高橋ひとみ)だったり。ミーハーなんですな要するに私、ずっと。ティン・パン・アレイ流のひねったシティ・ポップスだとか、ANA's China の甲田益也子といい、デビシルといい。ピーターそれこそ土屋昌巳みたいだし。昔の「流行通信」だとかファッション誌めいた、ある独特の発展途上国ぶりがカッコイイ中国イメージ。



これが、ところがその20年後の2008年にある展示会の仕事で訪れた上海はもう、ほとんど見事に発展した「ただの大都会」で、がっかりした記憶があり。かつての一般常識(?)でいえば大都会はおそらくカッコイイもので、むしろ、デパートにエスカレータもないような場所のどこがカッコイイんだと。しかし、昔も今も、あるトンガった感覚でこそむしろコレ、理解される気がする。いわば、ある独特な後進性のカッコよさ、たまらない感じ。

1988年に行ったときは、まだCDあまり売っていなくて、カセットテープを何本か買ってきました。民族楽器で演奏された中国の伝統音楽。農村ぽくて、しばらくずっと聴いていました。

その後、日本でも中国の伝統音楽CDを探して何枚も買ってみたものの良くない。今も手もとに残してある(↓)これらにしたところで、クラシック音楽的すぎてダメ。左は中国中央民族楽団(日本での録音)、右は上海民族楽団(輸入盤)。高尚すぎたりオヤジっぽかったりで結局、なかなか最後まで続けて聴いていられない。


これは(↓)左が 2008年に上海のM50地区、アート・ギャラリー街のCD屋 bandu music で片っ端から視聴させてもらい気に入って買ったもの。今も iTunesに入れてあるミャオ族の声だけの音源、素晴らしいです。右はたしか 2004年の北京・紫禁城アーカイブ視察のとき、観光ツアーを半日サボって、まちのCD屋をあさってゲットした何枚かの中の 1枚。上の 2枚より断然いい。


そんなこんなで、理想の中国イメージをいまだに求めて、何か買っちゃあ当たったり外れたり。なかなか1988年のカセットテープを超えるものには出会えずにいました。そんな中で、先日たまたま見つけた、Heart of  the Dragon Ensemble

ネット視聴できたので、聴いてみてドンピシャ。すぐに取り寄せました。早速このところ毎日、クルマの中でも聴いてます。真夏なのに中国の迎春音楽。この素朴さファンキーさ、求めていた1988年のカセットテープの(しかもCD、2007年の録音になるのかな、高音質での)あの感じ。これが、じつに農村的で不思議。

なぜって、調べてみたらメンバー、中国でなくイギリス在住。しかも 1人は gapXL なる Chinese Jazz Fusion バンドも(↓)やっているという。Heart of the Dragon Ensemble 自体、若いメンバーばかりで見た目もいい。それが、ここまで農村的な音楽を奏でてくれているという。YouTube映像を思い出すとクルマの中で、音とのギャップがますます大きく……じつに不思議。


詳しいことは分かりませんが、なんとなく、単なる懐古趣味とも思えず。どうなんだろう、この人たちも、あるトンガった感覚でやはり、いにしえの中国の(もはや存在しない?)たまらない感じ、カッコよさを、実践しているんだろうか。とにかく、こういうものが新しく出来ているところが本当に、おもしろくもあり、ありがたくもあり。それいけポストモダン。

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