2015年7月29日水曜日

Pixel Art とドット絵 2

Pixel art という言葉の登場は前回、調べたところでいうと1982年に米ゼロックス Xerox社のパロアルト研究所の Adele Goldberg と Robert Flegal によって。ところで、私の頭の中にはコレが(↓)ずっと浮かんでいました。子供の頃に見たような気がする、美術の教科書だったか何で初めて。


あらためてネット検索してみると、ありました。1966年に、ベル研究所にいた Leon Harmon と Ken Knowlton  によって作られた「Studies in Perception I」。ずっと古いんですね、しかも、手描きでなくCGI(Computer-generated imagery)……その辺りの歴史はコチラに。ところでこの絵、作者の一人 Ken Knowlton によると、

ノールトンはベル研究所で彼と一緒に働いていたマネージャーのエド・デビッドをからかって、いたずらしたことがきっかけで、モザイク作品を作ることに興味をもちはじめた。ある日、友人で同僚のレオン・ハーモンが素敵なアイデアをもってノールトンを訪ねてきて、彼に手伝ってくれるよう頼んだ。 
デビッドが不在のあいだに、ノールトンとハーモンは彼のオフィスにこっそり入って、部屋の壁をトランジスターや抵抗、コンデンサーなど一連の電子部品のシンボルからなる絵で覆ったのである。イメージから離れてみると、横たわる裸の女性の露骨な絵が現れた。彼らの計画はあまりにもうまくいき過ぎたのである。 

アル・ケッセル『視覚芸術の巨匠たち』p164 にあった逸話(↑)洒落てます。超低解像度絵画 Mozaiko の、故郷と呼びたい。技術者でもあるノールトン氏のウェブページはコチラ。いくつかのパテントにも興味津々。で、さっきのCGIの歴史ページからもう少し探してみると、これ(↓)なんかもいいですな。1968年、Charles Csuri の「Hummingbird」……MoMAのパーマネント・コレクションにもなっているそうで。
前回、ドット絵について「『ドット絵の方が良い』と主張するレトロゲーム愛好家もいるために、いまだ需要は見込まれる技法である。」なんて文章を引用しましたが、こういったCGIクラシックスにもまた(というか、私なんかにしてみるとむしろ、こちらのほうに)たまらない魅力を感じます。

 私、ゲームやアニメにはまったく疎いんですが、アートとコンピュータの関係(特にレトロな)には興味津々なのでもう少し続けると、次に思い浮かぶのが CTG。The Computer Technique Group、の Kennedy シリーズ(↓これは1967年だそうですが)これも冒頭のヌードと同じ本で見た気がするな、子供の頃。大人になって見つけたのは2000年だったかに、それこそ MoMAの前の図書館でやっとこさ。日本人の仕事なのに。


以上、だいぶん寄り道してしまいましたが、Pixel Art とドット絵 2。後半はドット(paint)というより線(draw)ですが。手書きでもないし。でも、レトロ感/クラシックスという意味で非常に何か、魅かれるものがある。拙さの可能性というのか……これはまた別の機会がそのうち、あったときにでも。

「超低解像度絵画」の近隣事情の調査メモ、続きます。

0 件のコメント:

コメントを投稿