2014年6月26日木曜日

新絵柄:Let It Go

ありえない低解像度での描画、ぎりぎりまでネバれるかどうかは思い入れにかかっているので、観てきました「アナと雪の女王」。清水らしくない? いえいえ、最高におもしろいものをチームで作るという、そもそもはディズニーの記事をネットで見たのがきっかけ。長くなるので詳細略。


モザイコのほうは相変わらず、えらいことに(↑)なってますが。新絵柄。Dedicated to「アナと雪の女王/原題:Frozen」。ぜひまた遠く離れてご覧いただけましたらと。以下は(↓)とりあえず、観てきた直後にメモしたもの。

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魔法を、制御すること? 頭で、ではなく心で。いや、心でやる場合には「制御」なんて言わないか。ちょっとした魔法の力がとにかく、どんどん大きくなって手に負えなくなってくる。不穏なそれを、なかったものとして抑え込むか、解き放つか。いろんな事例が連想できそうな、おもしろいテーマ。

途中のシーン、れいの姉エルサの歌う「Let it go」の伸びやかさといったらもう。映画ならではの全能感。英詞だと The perfect girl is gone、当たり障りなくあろうとしたガールってことなんだろうけど、それももう、おしまい。A kingdom of isolation のなかでは。

孤独 isolation の質が違うんでしょうね、抑え込まれたなかと、解き放たれたなかでは。そんなの関係ないじゃん、と言ってしまえる広々とした孤独。大賛成。俗世界の外側、山頂での魔法全開。大事なことのような気がする、まずはこのダイナミズム。

一方でアンのほうは、最初からパーフェクトであろうともしない妹。魔法をもたないだけに、それでOK。いわゆる「天然」じつにカジュアル。あぶなっかしい偶然に、幸いされたり災いされたり。

魔法は、エルサ本人にも制御できないまま、すべてを凍りつかせてしまう。困ったもんで。ほどほどであれば楽しい雪を降らせたり、夏場に貴重な氷を提供してくれる自然作用も、極端になると恐ろしい。そして魔法や科学はきっと、人間社会と自然のあいだにあるだけに、その制御(平和利用)が問題。

巨大な力、解き方のわからない魔法。それが、ふと解ける。アンたちの、愛にもとづく衝動的な行為がいくつか偶然、重なったときに。気がきいてます。それが練られた計画でなく結局、衝動であったところも示唆的な気がする。未知にとにかく向かっていく、その理由/方法のさいごの要。

衝動であれ偶然であれ、頭だけでは、なかなか扱いきれない事柄。人間のなかの、いわば自然? 「愛」もまた。個をこえるメカニズム。その解き方をも会得して魔法を「制御」できるようになったとき、エルサもようやく、まちにもどる。心による、巨大な力の平和利用に向けて。孤独でない kingdom、文字通り “女王” の誕生。

なんてことで、いいのかしらん。ディズニーそのものが、いまや巨大な力をもつ魔法使い。その決意表明のような? 当たり障りのないベタな話でも意外となく、ピリッとしたところも何ヵ所かあって。絵や音の品質はもとより。アップデートされる伝統。冒頭の短編 “メタ映画” も然り。おもしろかったです、21世紀版ディズニー。

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