2014年1月15日水曜日

美術はインディー(ズ)へ

チャールストン(米国サウスカロナイナ州)在住の画家 Teil Duncan についての、地元紙 Charleston City Paper の記事を拙訳しました。この人、絵のみならず、やっていることもお見事で。

2013年7月24日付「ネット販売は絵描きのパラダイムを変える」。サブタイトルは Fine Art Goes Indie(ファイン・アートはインディーへ)。by Erica Jackson Curran



もしあなたがテイル・ダンカン Teil Duncan の絵を見たければ、チャールストンの画廊を見るには及ばない。彼女に電話かメールをして、いま何を描いてるか見たいと彼女のReduxスタジオに立ち寄るアポをとるべし。あるいはネットに向かってもいい、ほとんどの作品がそこで売られているので。彼女の明るい、大胆なペインティングは印象派と抽象表現主義の両方に負うている。彼女の絵は虹色の、角張った筆跡で描かれた人々に満ちている。

彼女は現在ギャラリーと契約していないので、ダンカンは地元の画家たちのような関心は引いていない、けれども十分に忙しい。作品の値段の半分(ほぼ通常の割合)をギャラリーに渡すのをやめることで、彼女はアート・ビジネスの出口を自分の手に入れ、その結果ファンの範囲を世界に広げた。

ダンカンはこのゲームへのまったくの新人だが、うまくやっている。彼女の人生はいつもアーティスティックだった。Auburn大学でアートを専攻し、チャールストンに移ってからは絵のアルバイトでおこづかいを稼いでいた。しかし、本格的な絵のキャリアを始められるとは思いもしなかった、地元の抽象画家 Sally King Benedict を見つけるまでは。

「私は専業アーティストになることを諦めかけていました」とダンカンは言う。「いまの経済社会で、そんなことが可能だと思えなかったから。でも、そのとき彼女(Sally)がそれを打ち破っているのを目にして、私はすべてをリセットし、仕事をやめて人生をかけてみることにしたの。Reduxスタジオの一員になり、フルタイムで絵の仕事を始めました。」それが二年前。

ダンカンはギャラリー廻りを約一年やってみたが、すぐフラストレーションにさいなまれた。「うまくいってたんだけど、ペースがちょっと遅くて」と彼女。「ギャラリーを非難するつもりはないけど、いい経験になって感謝してるし、でも作品の値段を上げなくちゃいけないときに、それが一日30人にしか見てもらえないなら、30人のうちの一人が20万円で絵を買ってくれるチャンスは、わずかしかない」。

もっと適切なやり方を探し、仲間のReduxアーティスト Lulie Wallace にも刺激されてダンカンは、作品をネットに上げて Big Cartel にショップを開いた。彼女はこの三月からネットだけで作品を販売しているが、すでにプロとして鳴らしている。

「もしあなたが手ごろな作品を持っていて、何百万も何千万円もしないやつね、毎日それが何百人かの目にふれたなら、絵を3〜5万円で売ることのできるチャンスはけっこう、あるわ」と彼女。


でも、どうやって重要なお客さんを引きつけたらいいのか? これは、ダンカンにとっては単純な話。新しい作品が出来たとき、好きなブロガーたちにメールするだけのこと。「何人かが私をブログで紹介してくれて、そうなると私のウェブサイトへのお客も増える。一日に30点、絵を売ることもできるわ」。

切実な必要に迫られ、より早く安価に絵画制作できるよう、ダンカンは画材を油彩からアクリルに変えた。アクリルには別な利点もあった。「アクリル絵具で私は、色についてもっと多くを学ぶことができます。数秒で乾くので、もし色がうまくいかなかった場合、すぐに上塗りできる。油絵だと、うまくいかなかった場合、5日間も待たされちゃう。私が油絵に戻ったときに、どうなるかも楽しみなの」。彼女は将来、いいところが見つかれば、どこかギャラリー向けに油絵もいくつか制作するつもりだ。

最近、彼女はシリーズ制作に凝っていて、最新作では鮮やかで抽象的な、ビーチやプールの光景に焦点が当てられている。外出するときなどに彼女はiPhoneでスナップを撮り、それを絵の材料にする。ときには写真をまったく捨ててしまい、イメージを抽象化して彼女自身のカラー・パレットのなかに引き入れる。


「人々がいるビーチや公園やいろんなパブリックな場所に座っているとき、いつも、そそられるものがあるの」とダンカン。「ビーチを見おろしてカラフルな水着やタオルや、傘やバッグが見えるのが私にとって、視覚がとても刺激されるとき」。


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